ロシア・アヴァンギャルド
2006 / 09 / 16 ( Sat )
![]() | ロシア・アヴァンギャルド 亀山 郁夫 (1996/06) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
ロシア・アヴァンギャルドとは、20世紀初頭のモスクワを中心に起こった未来主義、スプレマティズム、構成主義などの芸術運動の総称。
テクノロジーと物理学の分野でほぼ同時に進行しつつあった巨大な認識革命は、同時代の芸術意識にも大きな転換をもたらし、モスクワとパリの2つ中心を持つアバンギャルド芸術を生んだ。「芸術に死を!」のスローガンのもとで、芸術のあらゆる約束事が標的となった。アヴァンギャルドによって、芸術は貴族やブルジョアジーの目や耳を楽しませるつかの間のセレモニーではなくなった。人類の営みにはじめて模倣という行為が現れて以来、芸術はもっとも意識的かつ批評的なものとなった。
1917年ロシア革命。
戦時共産主義―革命とアバンギャルド芸術との短い蜜月時代。革命のメッセージを大衆に伝えるという政治の要請に、ロシア・アバンギャルドは応え最大限の影響力を行使した。ネップ(新経済政策)期―大衆扇動の熱狂は一気に冷やされ、市場システム特有の競争原理が働きだしたことで、ロシア・アバンギャルドは、いやおうなく大衆迎合的を迫られた。それは、社会の底にくすぶる「古い」要素をどんどん復活させる事を意味していた。
農業集団化、第一次五カ年計画―左派芸術家は、スターリンによるネップ廃止と第一次五カ年計画を支持し、そのプロパガンダに向けて貢献する事を志した。その後、「芸術労働者」を一つの統一組織に糾合するため、1932年4月23日党中央委員会決議「文学・芸術団体の改組について」によってすべての芸術団体の解散が命じられる。
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